木こりという仕事
木こりといえば童話に出てくる主人公などがイメージで出てくるかもしれませんが、実際にこれを職業としている人も当然います。木こりは「樵」や「木樵」とも書きますが、森林の樹木を伐採することや、それによって生活をしている人のことを指しています。
伐採作業とは木を切り倒す作業のことで、昔は斧や鋸を使って行われていましたが、現代ではより効率的なチェーンソーを使うのが一般的です。このチェーンソーの利用については、資格を有することが望ましいとされ、防刃服、防刃長靴などの装備も必要とされます。
ちなみに林業や造園業などの労働としてチェーンソーを使う場合は、特別教育を受講していないと労働安全衛生法違反となります。他にも必要に応じて鋸、くさび、くさびを打ちハンマー、ロープ、バール、ウインチなども使用することがあります。
実際の作業ですが、まず安全に伐倒させる方向を確認してその受け口を切ることから始まります。受け口は木の直径の1/3程度が目安で、水平方向から切り込みを入れて、上方から水平の切り込み面に向けて斜めに切り込みを入れていきます。切り残しの部分を「つる」と呼びますが、この部分によって木を倒す時の速度や方向を調整します。
次は受け口の反対から追い口を入れますが、互い違いになるよう切り込みを入れます。更に「つる」の部分に反対方向から追い口を入れます。こうして「つる」は立木の自重で曲がるので、受け口方向へ倒れるように加減しながら行うのが基本です。もちろんこれを行うには熟練が必要です。